高齢者帯状疱疹の予防接種について
帯状疱疹ワクチンの定期接種について
令和7年度の高齢者帯状疱疹ワクチンの接種について
令和7年4月から、高齢者を対象とした帯状疱疹の定期接種が始まります。
対象者や自己負担額など詳しくは、下記をご覧ください。なお、令和7年度の定期接種の対象者となる方には4月に接種済証付の接種案内を送付し、個別にお知らせします。
接種を希望される方は、接種の際に、必ず接種済証付の接種案内と、身分証明書を医療機関にお持ちください。(お薬手帳をお持ちの方は合わせてご持参ください。)
最新の情報は、随時このページを更新し、お知らせします。
定期接種の開始前の接種や、各年度の定期接種の対象以外の方がおこなった予防接種については、任意の接種となりますので、令和7年度以降に払い戻しなどはございません。ご了承ください。
帯状疱疹ワクチンの定期接種(厚生労働省リーフレットより)

帯状疱疹の定期接種リーフレット(厚生労働省)表面

帯状疱疹の定期接種リーフレット(厚生労働省)裏面
帯状疱疹の定期接種リーフレット(厚生労働省) (PDFファイル: 345.2KB)
【高齢者帯状疱疹予防接種の案内について】見本

帯状疱疹接種案内(表)宛名側

帯状疱疹接種案(裏)接種済証と説明文
令和7年度の帯状疱疹定期接種の案内を4月に、下記の対象者のア、イの方へ発送します。(令和7年4月発送予定)
※ウの方は、要件に該当することを証する書類を市の窓口へ持参していただき、要件確認のうえ、接種済証付き接種案内をお渡しします。
対象者
令和7年度(令和7年4月1日から令和8年3月31日)の接種対象者は以下の方です。
ア.令和7年度に下記の年齢を迎える方
65歳(誕生日が昭和35年4月2日から昭和36年4月1日の方)
70歳(誕生日が昭和30年4月2日から昭和31年4月1日の方)
75歳(誕生日が昭和25年4月2日から昭和26年4月1日の方)
80歳(誕生日が昭和20年4月2日から昭和21年4月1日の方)
85歳(誕生日が昭和15年4月2日から昭和16年4月1日の方)
90歳(誕生日が昭和10年4月2日から昭和11年4月1日の方)
95歳(誕生日が昭和5年4月2日から昭和6年4月1日の方)
100歳(誕生日が大正14年4月2日から大正15年4月1日の方)
イ.100歳以上の方(誕生日が大正14年4月1日以前の方)
ウ.接種日現在、60歳から64歳の方で、ヒト免疫不全ウイルスにより免疫機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有する方(障がい者手帳1級相当)
【令和8年度以降の注意事項】
アの要件は、令和12年度以降、満65歳の方のみ対象です。
イの要件は、令和7年度に限ります。令和8年度以降は対象となりません。
実施期間
令和7年度の実施期間は、令和8年3月31日までです。
接種案内が届いたら、医療機関に持参していただき定期接種を受けられます。
希望される方は、期間を過ぎると全額実費での任意接種となりますので、期間内に接種されてください。
(注意事項)2種類のワクチンのうち、組換えワクチンの接種を希望される方は2か月以上間隔を空けて2回接種しますので、1回目は少なくとも1月までの接種をご検討ください。
実施場所
福岡県内の予防接種受託医療機関(市内の実施医療機関は下記の実施医療機関一覧をご覧ください。)
令和7年度市内受託医療機関(帯状疱疹予防接種) (PDFファイル: 52.5KB)
使用ワクチンと接種回数
次の2種類のワクチンのどちらか一方のみ接種できます。
それぞれのワクチンの特徴、予防効果や安全性・副反応は、予防接種案内に同封の厚生労働省リーフレットをご覧ください。
1.組換えワクチン
2か月以上間隔を空けて、2回を接種します。(筋肉内接種)
2.生ワクチン
1回を接種します。(皮下接種)
(注意)生ワクチンは病気や治療で免疫が低下している方は接種できません。
自己負担金
ワクチン接種の自己負担額は、希望するワクチンの種類で異なります。
1.組換えワクチン 1回あたり 7,000円(2回の接種で合計14,000円)
(参考)全額実費の場合は1回あたり約22,000円
2.生ワクチン 1回 2,500円
(参考)全額実費の場合は約9,000円
【非課税世帯の方・生活保護受給世帯の方】
非課税世帯の方、生活保護受給世帯の方は、免除証明書類を接種する際に持参することで、自己負担金が免除になります。詳細は下記のリンクでご覧ください。
接種方法
予防接種を希望される方は、次の手順で定期接種(一部公費負担)を受けられます。
手順1 接種案内が届いたら、事前に医療機関を予約する。
組換えワクチン(2回)か、生ワクチン(1回)のいずれか一方のみ接種できますので、どちらを希望か医療機関を予約する際にお伝えください。
手順2 下記の当日持参するものを準備して、予約した医療機関へ行き、予防接種を受ける。
【当日持参するもの】
1.帯状疱疹予防接種済証(お送りする予防接種のご案内)
2.自己負担金(選んだワクチンで負担額が異なります。)
3.本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
※当日は問診がありますので、服薬中の方はお薬手帳も持参してください。
※ほかに、非課税世帯・生活保護受給世帯の方は、自己負担金の免除証明書類を持参してください。持参されない場合は自己負担金をお支払いいただきます。払い戻しはありませんのでご注意ください。
帯状疱疹について
帯状疱疹は、子どものころに感染した水痘(水ぼうそう)ウイルスが、生涯にわたって神経に潜伏感染し、加齢、疲労、免疫抑制状態などで免疫力低下によって再活性化して引き起こされる皮膚の病気です。日本では、80歳までに約3人に1人がかかるといわれています。加齢がリスクとされ、発症者数は50歳代から増加し、70歳前後がピークとされています。
帯状疱疹の初期症状としては、発疹が出る前に皮膚の痛みやかゆみ、しびれ感が現れることがあります。主な症状は、ウイルスが感染した神経が支配する領域の皮膚のかゆみや赤い発疹等の水疱形成があります。また、帯状疱疹の合併症として、皮膚症状が治った後も、長い間痛みが残る「帯状疱疹後神経症(PHN)」になる可能性があります。
帯状疱疹の疑いがある場合は、治療薬もありますので、医療機関への早期の受診により、発症早期の治療をおこなうことが、合併症の予防に効果的です。
また、帯状疱疹の予防には、ワクチン接種も効果的ですが、帯状疱疹を完全に防ぐものではありません。バランスのとれた食事や十分な睡眠など規則正しい生活習慣を心がけることや適度な運動をおこなうことによって体の免疫力を高めることが大切です。
帯状疱疹後神経痛(PHN)
帯状疱疹後神経痛(PHN)とは、帯状疱疹の代表的な合併症のひとつで、皮膚病変が治癒した後も3か月以上にわたって痛みが残る症状のことをいいます。
刺すような痛みや、焼けるような痛みが、数か月から数年改善されないこともあります。帯状疱疹を発症した人のうち10~50%の割合でPHNを生じると報告されています。