子宮頸がん予防(ヒトパピローマウイルス〈HPV〉)ワクチンについて
子宮頸がんとは
子宮頸がんは、子宮の入り口(子宮頸部)にできるがんで、子宮の入り口付近に発生することが多いため、婦人科の診察で観察や検査がしやすく、発見されやすいがんです。また、早期に発見すれば比較的治療しやすく予後の良いがんですが、進行すると治療が難しいことから、早期発見が極めて重要です。
子宮頸がんの発生にはヒトパピローマウイルス(HPV)と呼ばれるウイルスが関わっています。このウイルスは、子宮頸がんの患者さんの90%以上で見つかることが知られており、長期にわたり感染することでがんになると考えられています。なお、HPVは一般に性行為を介して感染することが知られています。
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンについて
子宮頸がんの原因となるHPVの感染を防ぐワクチンがヒトパピローマウイルスワクチン(以下、HPVワクチン)です。HPVワクチンは、小学校6年生~高校1年生相当の女子を対象に、定期接種が行われています。
子宮頸がんや、HPVワクチンに関するQ&Aは下記リンクをご覧ください。
定期接種について
定期接種の対象者(令和7年度):八女市に住民票(外国人登録含む)がある、小学校6年生(平成25年度生まれ)から高校1年生相当年齢(平成21年度生まれ)の女子
定期接種対象者のうち、中学1年生と高校1年生の女子には個別通知(予診票を含む)を発送いたします。
対象者で接種を希望される方は、リーフレット等をご覧いただき、医師と相談し、ワクチン接種による「子宮頸がん予防の有効性」と「副反応が起こるリスク」を十分にご理解のうえ、接種を受けるかご検討ください。
個別勧奨の通知が届いた方以外でも、小学校6年生~高校1年生相当年齢の女子は定期接種の対象者として接種できますので、病院に直接お問い合わせの上、ご予約ください。
※接種を実施している医療機関は、「令和7年度予防接種メニュー表・予防接種受託病・医院名簿」をご参照ください。
平成9年4月2日~平成21年4月1日生まれの方にかかる接種期限の経過措置について
八女市に住民登録があり、キャッチアップ対象者(平成9年度~平成19年度生まれの女性)及び令和6年度の定期接種最終年度の方(平成20年度生まれの女性)で、令和4年度~令和6年度の期間中に1回目又は2回目の接種をされた方に限り、残りの接種を令和7年度末(令和8年3月31日)まで無料で受けられるよう、経過措置が設けられています。
接種の際に、接種履歴の有無を確認される場合がありますので、母子健康手帳を接種実施医療機関にご持参ください。
日本国外でお生まれの方で母子健康手帳をお持ちでない方や、母子健康手帳を紛失された方につきましては、接種前に本庁健康推進課や各支所の窓口にて申請いただいたうえで予防接種台帳を交付し、予防接種済証(接種後に医療機関にて記載してもらうためのもの)をお渡しします。
詳しくは健康推進課感染症予防係へお問合せください。
ワクチンの種類と接種間隔
種類
HPVワクチンには、9価ワクチン「シルガード9」(注)、4価ワクチン「ガーダシル」、2価ワクチン「サーバリックス」の3種類があります。
医療機関で相談し、接種できるワクチンを接種してください。
接種間隔
9価ワクチン「シルガード9」
【2回接種の場合(初回を15歳未満で接種した方のみ)】
- 標準的な接種間隔は、1回目接種から6か月後に2回目を接種
標準的な接種間隔で接種できない場合は、1回目から5か月以上の間隔をあけて2回目接種
なお、2回目の接種が初回から5か月未満(ただし、1か月以上あけること)の場合は、3回目の接種が必要になります。その場合、3回目は2回目の接種から3か月以上間隔をあけて接種します。
【3回接種の場合】
- 標準的な接種間隔は、1回目接種から2か月後に2回目接種、1回目接種から6か月後(ただし、2回目接種から3か月以上間隔があいていること)に3回目を接種
なお、標準的な接種間隔で接種できない場合は、1回目接種から1か月以上の間隔をあけて2回目接種、2回目から3か月以上の間隔をあけて3回目接種
4価ワクチン「ガーダシル」
- 標準的な接種間隔は、1回目接種から2か月後に2回目接種、1回目接種から6か月後(ただし、2回目接種から3か月以上間隔があいていること)に3回目を接種
なお、標準的な接種間隔で接種できない場合は、1回目接種から1か月以上の間隔をあけて2回目接種、2回目から3か月以上の間隔をあけて3回目接種
2価ワクチン「サーバリックス」
- 標準的な接種間隔は、1回目接種から1か月後に2回目接種、1回目接種から6か月後(ただし、2回目接種から2か月半以上間隔があいていること)に3回目を接種
なお、標準的な接種間隔で接種できない場合は、1回目接種から1か月以上の間隔をあけて2回目接種、1回目から5か月以上、かつ、2回目から2か月半以上の間隔をあけて3回目接種
(注意1)接種間隔については、被接種者の体調等を十分に考慮し、無理のない接種スケジュールを計画してください。接種間隔を間違った場合は任意接種となりますので、接種間隔についてはご注意ください。
(注意2)1か月後とは、「翌月の同日以降」を意味します。翌月に同日がない場合は、「翌々月の1日」になります。 例:9月30日の1か月後は10月30日、1月30日の1か月後は3月1日。
シルガード9(HPV9価)ワクチンについて
9価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(シルガード9)について(厚生労働省ホームページ)
小学校6年~高校1年相当の女の子と保護者の方向けリーフレット「9価のHPVワクチン」(定期接種) (PDFファイル: 598.8KB)
子宮頸がん検診を受けましょう
HPVワクチンを受けていても、子宮頸がん検診を受けることをおすすめします。子宮頸がん検診を定期的に受けることで、がんになる過程の異常(異形成)やごく早期のがんを発見し、経過観察や負担の少ない治療につなげることができます。八女市では、20歳以上の方を対象に集団健診会場、または個別健診(受託医療機関)にて子宮頸がん検診を行っています。詳しくは関連リンクより「住民健診(検診)ガイド本」をご覧ください。
リーフレット
厚生労働省が作成したわかりやすいリーフレットです。

キャッチアップ接種経過措置チラシ(2025年1月版)

高校1年生相当(平成20年度生まれ)の接種経過措置チラシ(2025年1月版)
キャッチアップ接種経過措置チラシ(2025年1月版)厚生労働省 (PDFファイル: 102.3KB)
高校1年生相当(平成20年度生まれ)の接種経過措置チラシ(2025年1月版)厚生労働省 (PDFファイル: 229.0KB)
概要版HPVワクチン接種の対象年齢のお子様及びその保護者向けリーフレット(概要版)(PDFファイル:2.8MB)(2024年2月現在)
詳細版HPVワクチン接種の対象年齢のお子様及びその保護者向けリーフレット(詳細版)(PDFファイル:3.6MB)(2024年2月現在)
HPVワクチンを受けたお子様と保護者の方へ(PDFファイル:2MB)(2024年2月現在)
HPVワクチンの接種に関係する医療従事者向けリーフレット(PDFファイル:8.4MB)(2024年2月現在)
キャッチアップ接種対象者向けリーフレット(厚生労働省)(PDFファイル:2.2MB)(2024年2月現在)
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン相談窓口について
HPVワクチン接種につきましては、厚生労働省による相談窓口が開設しております。ご参照ください。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/