子宮頸がん予防(ヒトパピローマウイルス〈HPV〉)ワクチンについて
子宮頸がんとは
子宮頸がんは、子宮の入り口(子宮頸部)にできるがんで、子宮の入り口付近に発生することが多いため、婦人科の診察で観察や検査がしやすく、発見されやすいがんです。また、早期に発見すれば比較的治療しやすく予後の良いがんですが、進行すると治療が難しいことから、早期発見が極めて重要です。
進行すると骨盤の中のリンパ節に転移したり、子宮を支えている靱帯を伝って広がったり、また血管やリンパ管を通って子宮から遠い臓器(肺など)に転移したりすることがあります。
子宮頸がんの発生にはヒトパピローマウイルス(HPV)と呼ばれるウイルスが関わっています。このウイルスは、子宮頸がんの患者さんの90%以上で見つかることが知られており、長期にわたり感染することでがんになると考えられています。なお、HPVは一般に性行為を介して感染することが知られています。
ヒトパピローマウイルス(HPV)と子宮頸がん検診について
ヒトパピローマウイルスワクチン(以下、HPVワクチン)は、小学校6年生~高校1年生相当の女子を対象に、定期接種が行われています。
対象者で接種を希望される方は、その有効性と副作用が起こるリスクを十分にご理解ください。(子宮頸がんやワクチンについて、詳しくは下記外部リンクやリーフレットをご参照ください。)
また、HPVワクチンを受けていても、子宮頸がん検診を受けることをおすすめします。子宮頸がん検診を定期的に受けることで、がんになる過程の異常(異形成)やごく早期のがんを発見し、経過観察や負担の少ない治療につなげることができます。八女市では、20歳以上の方を対象に集団健診会場、または個別健診(受託医療機関)にて子宮頸がん検診を行っています。詳しくは関連リンクより「住民健診(検診)ガイド本」をご覧ください。
厚生労働省ホームページ・ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん予防ワクチン)
福岡県庁ホームページ・子宮頸がん予防(HPV)ワクチンについて
定期接種について
令和3年11月26日国からの通知で個別勧奨が再開されたため、定期接種対象者のうち、中学1年生と高校1年生の女子には個別通知(予診票を含む)を発送いたします。個別通知が届いた方は、リーフレット等をご覧いただき、接種を受けるかご検討ください。
個別勧奨の対象者以外でも、小学校6年生~高校1年生相当年齢の女子は接種できますので、病院に直接お問い合わせの上、ご予約ください。
キャッチアップ接種について
HPVワクチンの積極的な勧奨の差し控えにより接種機会を逃した人に対して公平な接種の機会を確保する観点から、以下の対象者は時限的に従来の定期接種の対象年齢を超えて接種を行うことができます(キャッチアップ接種といいます)。
キャッチアップ接種対象者には、個別通知(予診票を含む)を発送いたします。個別通知が届いた方は、リーフレット等をご覧いただき、接種を受けるかご検討ください。
キャッチアップ対象者:八女市に住民票(外国人登録含む)がある、平成9年4月2日から平成19年4月1日生まれの女子
過去にHPVワクチンの接種を3回うけてない人が対象です。
★平成18年、平成19年生まれの女子は、キャッチアップ接種の対象期間が以下のようになります。
令和4年度 | 通常の定期接種期間 |
令和5年度 | キャッチアップ接種期間 |
令和6年度 | キャッチアップ接種期間(令和7年3月31日まで接種可能) |
令和4年度 | 通常の定期接種期間 |
令和5年度 | 通常の定期接種期間 |
令和6年度 | キャッチアップ接種期間(令和7年3月31日まで接種可能) |
期間:令和4年4月1日~令和7年3月31日(公費で受けれます)
日本国外でお生まれの方で母子健康手帳をお持ちでない方や、母子健康手帳を紛失された方につきましては、接種前に本庁健康推進課や各支所の窓口にて予防接種台帳を交付し、予防接種済証(接種後に医療機関にて記載してもらうためのもの)をお渡しします。
詳しくは健康推進課保健指導係へお問合せください。
定期接種年齢を過ぎて自費で接種した方への払い戻しについて
<対象者>
次の全てを満たす者
1.令和4年4月1日時点で八女市に住民票がある
2.平成9年4月2日から平成17年4月1日までに生まれた女性
3.16歳となる日の属する年度の末日までにHPVワクチンの定期接種を3回完了していない
4.定期接種の対象年齢を過ぎて(高校2年生相当以降)、令和4年3月31日までに自費でHPVワクチン(2価サーバリックス、4価ガーダシル)を接種した
5.償還払いを受けようとする接種回数分について、キャッチアップ接種として受けない
<助成額>
支払った額と、八女市が医療機関に支払う委託料のうち、いずれか低い額
(接種日時点の委託料と比較します)
<申請期限>
令和7年3月31日まで
<申請方法>
八女市ヒトパピローマウイルス感染症に係る任意接種償還払い申請書兼請求書(様式第1号)に、下記の書類を添付の上提出してください。
1.接種費用の支払い、その額、接種回数を証明できる書類
2.接種記録が確認できる書類の写し(母子健康手帳、予防接種済証、接種済みの記載があ る予診票など)
3.2の書類を添付できない場合は、八女市ヒトパピローマウイルス感染症に係る任意接種償還払い申請用証明書(様式第2号)
【様式】
八女市ヒトパピローマウイルス感染症に係る任意接種償還払い申請書兼請求書(PDFファイル:82.1KB)
八女市ヒトパピローマウイルス感染症に係る任意接種償還払い申請用証明書(PDFファイル:31.7KB)
リーフレット
厚生労働省が作成したリーフレットです。
概要版HPVワクチン接種の対象年齢のお子様及びその保護者向けリーフレット(概要版)(PDFファイル:2.8MB)(2024年2月現在)
詳細版HPVワクチン接種の対象年齢のお子様及びその保護者向けリーフレット(詳細版)(PDFファイル:3.6MB)(2024年2月現在)
HPVワクチンを受けたお子様と保護者の方へ(PDFファイル:2MB)(2024年2月現在)
HPVワクチンの接種に関係する医療従事者向けリーフレット(PDFファイル:8.4MB)(2024年2月現在)
キャッチアップ接種対象者向けリーフレット(厚生労働省)(PDFファイル:2.2MB)(2024年2月現在)
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン相談窓口について
HPVワクチン接種につきましては、厚生労働省による相談窓口が開設しております。ご参照ください。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/
シルガード9(HPV9価)ワクチンに関する情報についてシルガード
令和5年4月1日から新たに、シルガード9(9価ワクチン)が定期接種として公費で受けられるようになりました。
厚生労働省が公表するシルガード9(9価ワクチン)に関する情報については、以下より参照ください。
9価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(シルガード9)について(厚生労働省ホームページ)