川遊び後のレプトスピラ症発症にご注意ください
レプトスピラ症とは
レプトスピラ症は、病原性レプトスピラという細菌に感染することでおこる人獣共通感染症です。
レプトスピラは、汚染された下水、河川、泥などを介して経皮的または、経口的にヒトに感染します。
福岡県内でも、川遊びの後にレプトスピラが感染したと疑われる事例が発生しているため、注意が必要です。
症状
一般的な潜伏期間は5~14日で、発熱、悪寒、頭痛、腹痛、嘔吐、筋肉痛、結膜充血等の症状が出ます。感冒様症状のみで軽快することもありますが、重症化すると黄疸、出血、腎障害を伴うようになります。治療の開始が遅れると、致命率が上昇するとの報告もあります。
感染経路
レプトスピラは細菌を保有する動物(ネズミ・イヌ・ウシ・ウマ・ブタなど)の尿と一緒に排出され、水や土壌を汚染します。
病原性レプトスピラに汚染された水や土壌と接触したり、汚染された水を飲んだりして感染します。河川での遊泳やレジャー以外にも、農作業や洪水後の作業の際に感染することがあります。
予防方法
・皮膚に傷があるときは川に入らない
・川や土壌に入るときは皮膚を露出しない
・川の水を飲まない
・雨などで増水しているときは川に入らない
レプトスピラ症かも?と思ったら
河川での遊水・レジャーの後、2週間以内に上記のような症状が現れた場合は、 医療機関を受診・相談 してください。
