2023年7月1日八女市訪問団が中国を訪問

八女茶のはじまり

営林周瑞禅師

現中国である明国・霊巌山寺で禅の修業を終えた営林周瑞禅師が、現在の八女市黒木町笠原に霊巌寺を建立。その後、時の庄屋・松尾太郎五郎久家に、持ち帰った茶の種子を与え製茶技法とともに一般に伝え広めたことが、福岡の八女茶のはじまり(1423年)とされ、今年(2023年)で600年を迎えます。

八女市では600年を記念して、八女茶の発展を報告し感謝を伝えるため、福岡の八女茶発祥600年祭実行委員会を主なメンバーとする訪問団を中国へ派遣しました。

蘇州市・呉中区・霊巌山寺を訪問

7月1日、団長(八女市副市長松尾一秋)率いる、全9名の訪問団が、中国江蘇省蘇州市(呉中区・霊巌山寺)を訪問しました。

交流会で呉中区長顧暁東氏は、「2017年から八女市との友好関係を続けており、両者は訪問を重ね、特にコロナウイルスの流行期間中には相互の支援を行いました。これらの事例は、お互いが困難な時期を共に乗り越える深い友情を示しています。」とこれまでの交流を振り返り、蘇州市副市長査穎冬氏は、「今年は日中平和友好条約45周年であり、八女市一行の訪問は特別で重要な意義を持っています。」と訪問団を歓迎しました。

団長は、「八女茶の600年の成長をご報告するとともに、心より感謝の意を表します。呉中区をルーツに持つ八女茶を、今後も本市の特産品として大切に育てていくことを誓います。」と市長親書を読み上げました。

また、霊巌山寺では、霊巌寺(八女市黒木町)で祈願した八女茶(黒木町笠原栽培)を奉納し、先人への感謝と、八女茶のさらなる発展を祈願しました。また、お寺の関係者に八女伝統本玉露のしずく茶をふるまうと、その深みのある味わいと香りに驚きの表情が見られました。江南茶文化博物館では友好茶会を開催し、呉中区特産の高級茶「碧螺春(へきらしゅん)」と八女伝統本玉露を相互に披露し交流を深めました。

呉中区表敬訪問

蘇州市表敬訪問

霊巌山寺表敬訪問

江南茶文化博物館

友好茶会(八女伝統本玉露を披露)

福岡の八女茶発祥600年祭記念式典

今年10月28日土曜日に行われる「福岡の八女茶発祥600年祭記念式典」では、霊巌寺での八女茶祈願の様子や、霊巌山寺・呉中区訪問の様子などを紹介する予定です。さまざまな茶業関係団体が協力し、600年を記念した催しを通して、多くの人に八女茶の魅力を伝える取り組みを行っていきます。

今回の中国訪問は、八女茶の歴史を振り返るとともに、八女市が誇る「福岡の八女茶」がさらに多くの人に末永く愛されていくことを願う機会となりました。

 

 

この記事に関するお問い合わせ先

観光振興課 都市交流係
〒834-0031 福岡県八女市本町2-129番地
電話番号:0943-22-8033
ファックス:0943-22-7311

お問い合わせはこちら