定例記者会見の内容(令和3年9月)

令和3年9月の定例記者会見の内容を報告します。

  • 日時 令和3年8月23日(月曜日)10時~
  • 会場 八女市役所 205会議室
  • 八女市の出席者 市長、副市長、各部長、担当課長等

1.市長あいさつ

カヌー代表でオリンピックに出場した桐明輝子選手と、硬式野球で甲子園へ出場した西日本短期大学附属高等学校から、市民県民の皆さまに素晴らしい試合を見せていただきました。選手の皆さんの今日までの努力をあらためて感じました。

さて、前線の長期停滞により8月11日から降り続いた雨は、本市でも「大雨特別警報」が発令されるなど、8月としては異例の記録的な大雨となり、各地で甚大な被害をもたらしました。被災された皆さまには、心よりお見舞い申し上げます。また同時に、県内の多くの市町村が大変な苦労をされていることに対し、そして被害にあわれた方々に対し、心よりお見舞い申し上げます。

本市では、災害対策本部を設置し、避難所を開設しながら、気象情報の発信、市民への避難を呼びかけるなどの対応を行ってきました。

特に、コロナ禍においては、感染症対策を確立した上での分散避難が極めて重要であるため、地域避難所の開設をお願いし、市内67か所を避難所として開設いただきました。地域の皆さまのご協力に、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

今回、市内では人的被害はなかったものの、住宅、道路、河川、農地、農業用施設等、各地で多くの被害があり、幹線道路の通行止めや、住宅の損壊・浸水など、市民生活に大きく支障をきたす被害も出ています。
特に幹線道路では、県道八女香春線が土砂災害により通行不能になっています。しかし、県や多くの皆さまのご協力により25日から片側交互通行とすることが決定しました。星野村の皆さまはじめ、利用している多くの方々に、大変ご迷惑をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。

今後、国、県、関係機関等と緊密な連携を図りながら、一刻も早い復旧・復興に向け、全力で取り組むとともに、被災された皆さまに寄り添った支援を行っていきます。

また、新型コロナウイルスについては、感染力が強いデルタ株の急拡大により、全国的に深刻な感染状況となっています。
ここ数日の間に、国内そして福岡県においても新規感染者数、重症患者数が急増しており、医療体制に大変な危機が迫っていると認識しております。本市においては、昨日、18人の感染が確認され、一日の新規感染者数としては過去最多となっています。若い世代の感染が増えていることを大変危惧しています。

本県にも8月20日から9月12日までの期間で、緊急事態宣言が発令されたところですが、市民の皆さまには、さらに感染防止の意識を高めていただくよう、対策の徹底をお願いしていきたいと考えております。

ワクチン接種については、後ほど担当課より詳細の説明をしますが、医療機関の皆さまのご協力により、昨日時点で、65歳以上の高齢者の8割以上の方が2回目の接種を完了しており、おおむね希望される方への接種ができていると考えています。また、全人口における2回目の接種率についても、38.5%と県平均を上回る接種率となっています。

現在、ワクチン接種が進んでいる高齢者の感染割合が減少する一方で、若い世代の感染が増加しています。今後、これらの世代の接種をさらに推進し、感染拡大に歯止めをかけていきたいと考えております。

また、新型コロナウイルス感染症の緊急支援策については、これまで国・県の支援策に加え、各分野において市独自の支援策を実施してきました。この度、さらに支援の対象を拡大し、市民生活の安定を図るため、「第9弾」となる支援策を策定しました。概要についてご説明します。

はじめに、八女市の独自施策です。
3ページと4ページは、事業者に対する支援です。厚生労働省が提示する新しい生活様式や感染拡大予防ガイドラインに対応する事業者の取り組みに対して「新しい生活様式対応事業導入助成金」を交付します。
4ページ、緊急事態措置等に伴い、売上が大きく減少し、国の月次支援金または県中小企業者等月次支援金を受給する市内事業者に対し「事業継続応援金」を交付します。
5ページは、「各種証明手数料支払機器導入事業」です。感染拡大防止のため、市役所本庁、各支所の窓口にセルフレジスターを導入します。
6ページ、コンビニエンスストア等の店舗がない矢部、星野地域に、マイナンバーカードを利用した証明書自動交付機を設置します。
7ページ、非来館者向けの図書サービスとして電子書籍を導入する「図書資料情報提供事業」を実施します。
8ページ、「情報ネットワーク等整備事業」ですが、テレワーク環境整備や管内白図デジタル化に取り組むものです。
これら市独自の施策については、2億9,964万円の事業規模となり、これまでに取り組んでいる施策と合わせると、23億5,523万円の事業規模となります。

次に、国県補助事業について説明します。
11ページ、「新型コロナウイルスワクチン接種事業」の追加分です。集団接種、事務経費、ワクチン接種業務委託に係る経費です。
12ページ、「住居確保給付金給付事業」です。休業等に伴う収入の減少により、住居を失うおそれがある人などを支援するための住居確保給付金について、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ拡充するものです。
今回の国県補助事業については、2億983万円の事業規模となり、既に取り組んでいる施策と合わせると、77億4,105万円の事業規模となります。

市としては、国から交付される新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の活用を中心に、ふるさと支援寄付基金、財政調整基金の活用等、可能な限りの財源確保に努め、関係機関と連携を図りながら、感染症対策に全庁一丸となって取り組んでいきたいと考えています。

以上、支援策については、8月25日開会の定例議会に補正予算を提出し、議会の理解を得ながら進めていきます。
9月定例市議会は、8月25日から9月15日までの会期で行われます。今回の議案は、報告7件、議案10件、決算認定3件です。十分議会の審議をいただき、市政運営にあたっていきたいと考えています。

定例記者会見の様子

2.報告事項

(1)令和3年第4回八女市議会定例会

(2)令和3年8月11日からの大雨の概況について

(3)新型コロナワクチン接種について

(4)八女市イベント情報

3.質疑応答

質問)図書館の電子書籍導入について、近隣で行われている自治体はあるか。
回答)朝倉市と筑後市の導入については把握している。

質問)大雨での農業被害についてはどうなっているか。
回答)現在調査中。山間部の谷沿いの農地などで被害がみられる。JAと協力して被害状況の確認に努めている。

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