TV放送「さだまさし『原点』への旅」(令和3年6月10日更新)

こんにちは、八女市長の三田村です。

6月5日に、TVQ九州放送の開局30周年特別記念番組「さだまさし『原点』への旅」が放送されました。無量寿院で営まれた文芸評論家山本健吉先生の三十三回忌法要や、おりなす八女での記念コンサートなど、ゆかりの地である八女市を舞台に多くのシーンが撮影され番組が制作されていました。

本番組では、さださんと山本先生との出会い、親交について描かれており、映画「二百三高地」の主題歌「防人の詩」が「戦争美化」と激しく批判された頃、同じ長崎出身の山本先生に「最高傑作」と評価していただいたことが、その後歌い続けていく支えになったと、さださんは語っています。

また、山本先生の最初の妻で「幻の俳人」とも呼ばれる石橋秀野にもスポットが当てられました。代表作「蝉時雨 児は擔送車に 追ひつけず」は、結核だった秀野が、亡くなる二カ月前、ストレッチャーに乗せられ病室に運び込まれた時に詠んだ句です。泣きながら追いかける幼い娘、二人の距離は開き、母を呼ぶ声は蝉時雨にかき消されていく、さださんも絶賛される秀野の辞世の句は、八女市の「堺屋」にある夫婦句碑に刻まれています。

山本健吉、石橋秀野との運命的なつながり、また、「生と死」、「命」を曲作りの大きなテーマとして歌い続けるさださんの原点を描いたこの番組に、深い感銘を受けるとともに、これらの方々と八女市との深い縁を改めて感じました。

これらの縁は、山本夫妻が眠る石橋家の墓を毎年清掃するなど大切に守られてきた「黒木町文化連盟」の皆さん、また法要を営んできた「健吉祭実行委員会」の皆さんなど、八女市の多くの人々の心で結ばれ、育ててこられたものです。
この縁を、文化の薫り高い八女の宝として次世代につなげていきたい、番組を見終えて、その思いをさらに強くしたところです。

 

おりなす八女にてさだまさしさんと

おりなす八女でさだまさしさんと

堺屋の夫婦句碑前にて(左からさださん、石橋安見さん、杉山洋さん)

八女市「堺屋」にある夫婦句碑前にて

文芸評論家山本健吉先生の三十三回忌法要でのさださんの様子

法要でのさだまさしさんの様子

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