八女市地域公共交通計画を策定しました

計画策定の背景と目的

八女市は、平成18年10月に旧上陽町を編入、平成22年2月に2町2村(黒木町・立花町・矢部村・星野村)を編入し、人口60,608人(R2国勢調査)、面積482.44平方キロメートル(福岡県内2位)となりました。森林面積が全体面積の3分の2を占め、広範囲にわたる中山間地域を中心に人口減少が著しく、過疎化と高齢化が進行している地域です。市町村合併後は、公共交通体系の整備、地域情報通信基盤整備、防災情報等の送受信機能の整備に力点を置き、地域間格差の解消・是正を見据えたまちづくりに取り組んできました。

公共交通体系の整備においては、平成23年4月よりふる里タクシーを導入し、地域内の移動はふる里タクシー、地域間の移動は幹線路線バスといったように、「線」の公共交通体系から「面」の公共交通体系へと転換を図り、幹線路線バスとふる里タクシーが連携した公共交通体系の整備を行いました。これにより、市民の日常生活における移動手段の確保及び公共交通空白地域の解消について一定の成果をあげてきました。

平成29年度には、将来にわたり市民の快適で安心・安全な暮らしを支える“持続可能な地域公共交通体系”の構築を目指し、本市の公共交通のマスタープランとなる「八女市地域公共交通網形成計画」を策定しました。同計画は平成30年度(2018年度)から令和4年度(2022年度)までの5年間が計画期間であり、パークアンドライドや高速バス定期券・回数券の市民割引、通学定期券補助事業などの既存施策の継続実施の他、福島地区におけるつながるバス停の整備や運転免許証自主返納者への支援サービス、公共交通ガイドブックの作成、公共交通専用ホームページの開設等の新規施策を行ってきました。しかし、人口減少と高齢化が進む中での路線バスの利用促進、ふる里タクシーと幹線路線バスの乗り換えの不便性解消、市外との接続及び市内の拠点間の連絡における利便性の向上、自力で公共交通を利用できない方への対応、財政支出の課題等々の課題の解消にはいたっていません。

令和2年11月に「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律」が改正されました。その中では、従来の公共交通に加え、地域の多様な輸送資源も計画に位置づけることや路線バスについて生産性の向上を図るとともに、地域の実情に応じたダウンサイジング等による最適化を図ることなどが示されました。

このような状況を受け、今回、「八女市地域公共交通計画」を策定することになりました。本計画は、社会経済情勢等の変化を踏まえつつ、地域にあるあらゆる輸送資源を活用しながら、公共交通の利用環境の向上や、維持に向けた取り組みを一体的に推進していくことを目的に策定します。

計画の位置づけ

八女市地域公共交通計画は、「第5次八女市総合計画 前期基本計画」を上位計画とする八女市の公共交通に関するマスタープランであり、まちづくりや観光、保健福祉、環境等の他の分野の個別計画と連携をとりながら、公共交通に関する各種取り組みを推進していくものです。

計画の位置づけ

計画の内容

この記事に関するお問い合わせ先

定住対策課 公共交通政策係
〒834-8585 福岡県八女市本町647番地
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