防ごう、水道管の凍結被害
平成28年1月、100年に一度といわれるほどの異常寒波が発生しました。
井戸・水道を問わず、多数のご家庭や事業所で、凍結により水道管が破損しました。
また、その影響もあって上水道供給区域の一部では一時、水圧が下がったり、水が出なくなったりしました。
破損後の修繕は、完了まで水が使えない、費用がかかるなどの余計な不都合が生じかねません。
できるだけ事前の対策で被害の発生を防ぎましょう。
気象情報にご注意を!
氷点下、特に気温が-4℃以下になると、水道管の凍結被害が発生しやすくなります。
天気予報などを参考に、気温が低くなりそうな場合は十分ご注意ください。
凍りやすい水道管の特徴
- 水道管がむき出しになっている。
- 建物の北向きや日陰にある。
- 風当たりの強いところにある。
また、長期間家を空けられる場合には、前もって対策しておけば、急に気温が下がっても安心です。

保温カバーが破損していたら要注意!
給水管の凍結対策
- 断水時の水の確保
まずは 万が一に備え、水を汲み置きしておく 。
飲み水のほか、トイレも流せなくなる可能性があるため、風呂の残り水などを有効に活用する。 - 露出配管の凍結対策
保温材の劣化、破損箇所の修繕をしておく。 - 屋外水栓の凍結対策
保温カバーを巻くなど、可能な保温対策を取る。 - 太陽熱温水器、給湯器の凍結対策
水を抜くなど、機器内部の水圧を下げておく。
その他、流れる水は凍りにくいため、蛇口からごく少量の水(糸を引く程度)を出すことで、管内の水が留まらないようにすることもある程度の効果があります。(特に寒さが厳しくなると、水を出していても凍る場合がありますのでご注意ください。)

カバーを巻いてしっかり保温。
著しく気温が下がる場合は、一時的に蛇口にもカバーをすると安心です。

わずかに水を出すことでも凍結しにくくなります。

保温材は、ホームセンター等でも購入できます。
給湯器の防寒対策
給湯器や太陽熱温水器なども、凍結・破裂する場合があります。
水抜きをするなど、防寒対策をしましょう。
※給湯器や太陽熱温水器などの防寒については、販売店または最寄りの指定給水装置工事事業者へお問い合わせください。
水道メーターの凍結対策
- メーターボックス内の保温
古毛布や、新聞紙・砕いた発泡スチロールなどをビニール袋に入れた保温材などを隙間なく詰めることで、ボックス内の管と水道メーターを保温する。
濡れたり、汚れたりしても取り出しやすいものだと、後片付けが簡単。 - メーターボックス上部の保温
ボックス内に冷気が伝わらないようふたの段ボールなどを載せ、保温する。
※偶数月初めの検針時には、検診ができるようにご配慮をお願いします。

それでも凍結した場合は
- 自然解凍を待つ。
- 急ぎの際は、凍結部にタオルをかけ、 ぬるま湯で ゆっくり溶かす。(急激な温度差で管の破損を防ぐため)
※一度凍結すると、水道管内の錆が剥がれ、一時的に赤水が出たり、蛇口に詰まったりして水の出が悪くなることがあります。
その際は、しばらく水を出すことで正常に戻ります。
しばらく経っても水の出が回復しない場合は、蛇口内部を掃除してください。

タオルにぬるま湯をゆっくりかける。
漏水チェックの方法
- 水道をお使いの場合
全ての蛇口が閉まっている状態で、水道メーターが回っていないか確認する。 - 井戸の場合
全ての蛇口が閉まっている状態で、井戸のポンプが動いていないか確認する。

水が通ると、メーターの銀色のコマ(赤丸で囲った部品)が回ります。
全ての蛇口を閉めても回っていたら、どこかで漏水しています。
漏水が判明した場合は
破損した場所が分からない、または応急修理ができないときは、メーターボックス内のバルブを閉め、すぐに指定業者へ修繕を依頼してください。

矢印方向にレバーを倒してください。

コックの場合は、しめる(時計回り)の方向に回して下さい。
- 指定業者については、下記のリンク先ページをご覧ください。
上水道の工事・修理・撤去などは・・・八女市が指定した「上水道指定工事事業者」へ
事業者の方、受水槽管理者の方へ
営業時間外の配管など、管内の水が動かないときは、凍結しやすくなります。
また、施設屋上の受水槽や消火設備用配管など、気温が低くなる場所も要注意です。
万が一漏水した場合、水道管の口径が大きいと漏水量も多くなりますので、できるだけの事前対策をお願いします。
また、寒波後は、施設点検を早急に行い、破損箇所の早期発見、修繕に努めてください。
