竹繊維樹脂グレーチングが公共工事に利用開始されました

(写真)竹繊維樹脂グレーチングが公共工事に利用開始されました

 九州工業大学と包括的連携協定を結んでいる八女市の八女バンブーバレー実証研究センターで事業化を進める(株式会社)バンブーテクノで竹繊維樹脂グレーチングを製品化しました。この製品は、九州工業大学で研究を進めている(西田治男教授)竹の加熱水蒸気処理技術により粉体化した竹繊維を樹脂に混ぜて成形したもので、市内で建設中のサッカー場の側溝の蓋として利用されます。

 この技術で処理した竹は、繊維質以外の物質が分解され安定した竹繊維を取り出すことが可能となります。これを精密分級して一定のアスペクト比を持った竹繊維を使い分けることで、機械強度・形状安定性・帯電防止性等に優れた特性を持つことが実証されており、目的に応じて分級した竹粉を樹脂と混練することで高機能高性能樹脂の製造が可能となります。

 竹繊維グレーチングもその特性を活かして製品化されたもので、ポリプロピレンとポリエチレン樹脂に55%の竹繊維を混ぜ合わせて作られており、通常のプラスチックより引っ張り強度・曲げ強度が増強され、温度変化による形状安定性も良くなっています。

 公共工事に採用されたのは、黒木町のグリーンピア八女の傍に建設された八女東部スポーツ公園で、側溝用の蓋に使われています。今後も市内で建設予定の八女市子育て支援総合施設(仮称)や岩戸山の歴史文化交流館(仮称)などでもその活用が検討されています。

 バンブーテクノは大学との連携で、このほかにも農業用コンテナやゴミ箱なども試作してモニターしており、今後もその特性を活かして、電気製品や自動車部部品などへの樹脂製品の開発を進めていくことにしています。

 地域資源である竹を使った新たな産業として期待されています。

(写真)竹繊維のグレーチング

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