認知症について
認知症とは、脳の障害によって認知機能(記憶力や判断力など)が低下した状態のことです。進行すると社会生活を営むことが困難になるなど、様々な支障をきたすようになります。
認知症の種類と特徴
アルツハイマー型認知症
アルツハイマー型認知症は、女性に多く、進行は緩やかです。記憶障害が著しく、特に最近の記憶(短期記憶)が不得意になります。うつ状態がみられることもあります。
特徴的な症状の例
・同じ質問を何度も聞く
・物事の段取が悪くなる
・日にちが分からなくなる など
血管性認知症
脳梗塞、脳出血、脳動脈硬化などにより、脳の血管障害で脳細胞が死滅することで発症します。脳血管障害のリスクとなる高血圧や糖尿病などの治療・改善が予防につながります。
特徴的な症状の例
・意欲が低下する
・手足のしびれがある など
レビー小体型認知症
初期のころはもの忘れより、うつ状態、失神、震えといった症状が出たり、幻視(目の前に無いはずの物が見える)を認めたりすることがあります。症状のあらわれ方に個人差があります。
特徴的な症状の例
・幻視(子どもや虫が見えると言う)
・歩行などの動作の障害 など
前頭側頭型認知症
司令塔役である前頭前野を中心に障害されるため、意欲や感情をコントロールすることが難しくなります。
特徴的な症状の例
・同じことを繰り返す
・自己本位な行動が目立つ など