合瀬耳納トンネル(2014年9月2日更新)
みなさんこんにちは。八女市長の三田村です。
長雨が続きます。この夏は極端な日照不足で、稲などの農作物への影響が心配されます。一方、広島などでは集中豪雨による甚大な被害も出ているようで、「ほどほど」を知らない極端な気象状況からは目が離せません。これからは本格的な台風の季節になります。みなさんもご注意をお願いします。
さて、この夏の良いニュースのひとつに、星野村の合瀬耳納トンネル工事が着工されたことがあります。二十年近くの熱心な要望活動が実り、ようやく地域が待ち望んだ事業がスタートしました。急カーブが多い峠道は冬季の積雪などもあり、これまでは交通の難所とされてきました。このトンネルが完成すれば車で20分かかっていたところを6分程度で通過することができます。
星野村は、一昨年の豪雨災害で大きな被害を受けた地域で、一時は全村が孤立状態に陥りました。そんななか、真っ先に外部とつながったルートが、今回のトンネルが整備される峠でした。そのルートから工事車両が村内に入り、停電の解消などの復旧が進んだ記憶があります。それ故にこのトンネル工事の着工には感慨深いものがあります。
本市は西側を除いて三方をぐるりと山に囲まれた地形をしています。山間地から隣接する市町への移動には峠越えの見通しの悪い道路を利用する必要があります。利便性を上げる必要はもちろんですが、交通の安全性確保の観点からも改良が待たれている路線は少なくありません。
今回のトンネルのように山間地域の道路整備が進めば、これまで条件不利地とされてきた地域も生活や産業などの面で車社会の恩恵に浴することができるようになります。暮らしの安全・安心を確保し、地域の振興につながるような道づくりの取り組みは市の重点課題として、これからもしっかりと進めていきます。