森林セラピー基地紹介
黒木町の森林セラピー基地紹介
認定
黒木町(現在は八女市黒木町)は、平成20年4月に第3期の森林セラピー基地の認定を受けました。これは、全国では25番目、福岡県ではうきは市とともに初めての認定でした。 (現在、全国で63か所の基地・ロードが認定)。
概要
標高約400メートル、約300ヘクタールの敷地内には大小9つの湖があり、静かな湖面が周囲の森に溶け込んでいます。森林の多くは杉・檜の針葉樹ですが、ロードの大半は、ヤブツバキやカシ、クヌギ、コナラ、モミジなど暖帯特有の広葉樹林も見られ、森林療法を進めるには最適な環境です。
近くには「くつろぎの森グリーンピア八女」があり、地下1,600mから湧き出るアルカリ性単純泉の天然温泉のくつろぎの湯にて、ゆっくりと心身ともにリフレッシュできます。
また、温泉館ロビーには、町の特産品である八女茶を始め多くの農林産物を販売している「黒木ふるさと市場」があり、来訪客に人気があります。基地内では、春から夏にかけて、サクラ、ミツバツツジ、シャクナゲ、アジサイで彩られ、秋には、ドウダンツツジやモミジの紅葉も楽しめます。
3つのセラピーロード
No1.どんぐり拾いの小道(距離:1,770メートル、標高:417~481メートル)
ホテルを出発地とするロードで、駐車場の周囲にある桜や紫陽花が来訪者を出迎えます。ロードの途中には雑木林、クヌギ林でドングリ、冬には山茶花がみられ、四季折々の移ろいを発見することができます。
ロードは、起点部のみがアスファルト舗装で、あとは未舗装です。ゆったりと小山を越えるロードとして気軽に散策できます。また、ロード途中の展望所では、軽登山で有名な雄岳・雌岳を見渡すことができます。
現在第1ロードは、ため池の工事のため閉鎖中です。第2、第3ロードをお楽しみください。
No2.泉と小島への散歩道(距離:1,830メートル、標高:420~464メートル)
ホテルを出発してコテージ群の横を通り、善蔵池を目指すロードです。
コナラの大木を通り、その先に表れる山中池は、周囲が比較的林齢が高い広葉樹に被われ、湖面への防風効果から静水面となり、春の新緑、秋の紅葉が美しい情景を描いています。池に沿った小道から橋で結ばれた小島からは、四季折々の木立と水の対比が美しく、回遊式庭園にも似た景観を生み出しています。
No3.熊笹と湖の小道(距離:2,260メートル、標高:433~441メートル)
セラピー広場から善蔵池を周回するロードです。
池の周囲は針葉樹と雑木林が交互に広がり、秋には緑と紅葉のグラデーションが描かれます。ロードに沿った檜や杉の林では地面を熊笹が被い、笹の絨毯が敷き詰められたように広がっています。ロードは高低が少なく、湖の地形に沿い左右に視界が変化し、遠景の山々を借景とした風景を望むことができます。 また、途中の堤防からは善蔵池全体の緑、遠景には県内最高峰の釈迦岳などの周囲の風景を一望できます。