○八女市立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例施行規則

平成14年3月28日

教育委員会規則第1号

(趣旨)

第1条 この規則は、八女市立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例(平成14年八女市条例第11号。以下「条例」という。)第6条の規定に基づき、補償の手続その他条例の施行に関して必要な事項を定めるものとする。

(災害の報告)

第2条 八女市教育委員会(以下「委員会」という。)は、その所管に属する学校医等(条例第1条に規定する学校医等をいう。以下同じ。)について、公務に基づくと認められる死傷病が発生した場合は、当該学校医等が所属する学校(当該学校医等が死亡し、又は離職した場合においては、その死亡又は離職の直前に所属した学校。以下「学校」という。)の長に、速やかに公務災害発生報告書により報告させなければならない。負傷し、若しくは疾病にかかった学校医等又は死亡した学校医等の遺族(以下「被災学校医等」という。)からその災害が公務により生じた旨の申出があった場合も、同様とする。

(平28教委規則8・平30教委規則22・一部改正)

(認定及び通知)

第3条 委員会は、前条の規定による報告を受けたときは、その災害が公務上のものであるかどうかの認定を行い、公務上のものであると認定したときは、速やかにその旨を公務災害補償通知書により補償(条例第1条に規定する補償をいう。以下同じ。)を受けるべき者に通知しなければならない。

2 委員会は、前条の規定による報告に係る災害が公務により生じたものでないと認定したときは、次に掲げる事項を記載した書面により、被災学校医等にその旨を通知しなければならない。

(1) 実施機関の長の職氏名

(2) 被災学校医の氏名

(3) 傷病名

(4) 災害発生年月日

(5) 公務上の災害でないと認定した理由

(平30教委規則22・一部改正)

(療養の方法)

第4条 療養補償である療養は、委員会が指定する病院若しくは診療所又は薬局(以下「指定医療機関等」という。)において行う。

(一部休業に対する補償)

第5条 学校医等が、公務上負傷し、又は疾病にかかり、療養のため、勤務その他の業務の一部にしか従事できなかった場合における休業補償の額は、補償基礎額(条例第3条の規定に基づく補償基礎額をいう。)から当該勤務その他の業務の一部に従事したことにより得られる給与その他の収入の額を差し引いた額の100分の60に相当する額とする。

(補償の請求方法)

第6条 補償(現に受けている補償の額の変更を含む。以下この条及び第8条において同じ。)を受けようとする者は、受けようとする補償の種類に応じ、補償の請求書を、学校を経由して委員会に提出しなければならない。ただし、指定医療機関等において療養を受ける場合の療養補償については学校を経由せず、指定医療機関等を経由して提出しなければならない。

(遺族補償年金の請求等の代表者)

第7条 遺族補償年金を受ける権利を有する者が2人以上あるときは、これらの者は、そのうちの1人を遺族補償年金の請求及び受領についての代表者に選任しなければならない。ただし、世帯を異にする等やむを得ない事情のため代表者を選任することができないときは、この限りでない。

2 遺族補償年金を受ける権利を有する者は、前項の規定により代表者を選任し、又は代表者を解任したときは、速やかに、書面でその旨を委員会に届け出なければならない。この場合には、代表者を選任し、又は解任したことを証明することができる書類を添付しなければならない。

(補償の支給方法)

第8条 委員会は、補償の請求書を受理した場合には、これを審査し、補償に関する決定を行い、速やかに請求者に書面でその決定に関する通知をするとともに、補償を行わなければならない。

第9条 委員会は、療養補償として支給する費用及び休業補償については、毎月1回以上支給するようにしなければならない。

(年金証書)

第10条 委員会は、傷病補償年金、障害補償年金又は遺族補償年金(以下「年金である補償」という。)の支給に関する通知をするときは、当該補償を受けるべき者に対し、併せて年金証書を交付しなければならない。

2 委員会は、すでに交付した年金証書の記載事項を変更する必要が生じた場合は、当該証書と引換えに新たな年金証書を交付しなければならない。

3 委員会は、必要があると認めるときは、年金証書の提出又は提示を求めることができる。

第11条 年金証書の交付を受けた者は、その年金証書を亡失し、又は著しく損傷したときは、再交付の請求書に亡失の理由を明らかにすることができる書類又は損傷した年金証書を添えて、年金証書の再交付を委員会に請求することができる。

2 年金証書の再交付を受けた者は、その後において亡失した年金証書を発見したときは、速やかにこれを委員会に返納しなければならない。

第12条 年金証書の交付を受けた者又はその遺族は、当該年金証書に係る年金である補償を受ける権利が消滅した場合には、遅滞なく、当該年金証書を委員会に返納しなければならない。

(所在不明による支給停止の申請等)

第13条 条例第3条において例によることとされる公立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償の基準を定める政令(昭和32年政令第283号。以下「政令」という。)第11条第1項又は第2項の規定により遺族補償年金の支給の停止又は支給の停止の解除を申請する者は、遺族補償年金支給停止申請書又は遺族補償年金支給停止解除申請書及び年金証書を委員会に提出しなければならない。

2 委員会は、前項の規定による申請に基づき遺族補償年金の支給を停止し、又は支給の停止を解除したときは、当該申請を行った者に速やかに書面でその旨を通知しなければならない。

(定期報告)

第14条 年金である補償を受ける者は、毎年1回、2月1日から同月末日までの間に、障害の現状報告書又は遺族の現状報告書を委員会に提出しなければならない。ただし、委員会があらかじめその必要がないと認めて通知した場合は、この限りでない。

(届出)

第15条 年金である補償を受ける者は、次に掲げる場合には、遅滞なく、その旨を委員会に届け出なければならない。

(1) 氏名又は住所を変更した場合

(2) 傷病補償年金を受ける者にあっては、次に掲げる場合

 その負傷又は疾病が治った場合

 その障害の程度に変更があった場合

(3) 障害補償年金を受ける者にあっては、その障害の程度に変更があった場合

(4) 遺族補償年金を受ける者にあっては、次に掲げる場合

 条例第3条において例によることとされる政令第10条第1項(第1号を除く。)の規定により、その者の遺族補償年金を受ける権利が消滅した場合

 その者と生計を同じくしている遺族補償年金を受けることができる遺族の数に増減を生じた場合

2 補償を受ける権利を有する者が死亡した場合には、その者の遺族は、遅滞なく、その旨を委員会に届け出なければならない。

3 前2項の届出をする場合には、その事実を証明することができる書類その他の資料を委員会に提出しなければならない。

(第三者の行為による災害についての届出)

第16条 補償の原因である災害が第三者の行為によって生じたときは、補償を受けるべき者は、その事実、第三者の氏名及び住所(第三者の氏名及び住所が分からないときは、その旨)並びに被害の状況を、遅滞なく、委員会に届け出なければならない。

(学校の長の助力等)

第17条 補償を受けるべき者が、事故その他の理由により、自ら補償の請求その他の手続を行うことが困難である場合には、学校の長は、その手続を行うことができるように助力しなければならない。

2 学校の長は、補償を受けるべき者から補償を受けるために必要な証明を求められた場合は、速やかに証明をしなければならない。

(記録簿)

第18条 委員会は、災害補償記録簿、障害補償年金記録簿及び遺族補償年金記録簿を備え、必要な事項を記入しなければならない。

(請求書等の様式)

第19条 この規則に規定する請求書等の様式は、別に定める。

(補則)

第20条 この規則に定めるもののほか、補償の手続等に関し必要な事項は、委員会が別に定める。

(施行期日)

1 この規則は、平成14年4月1日から施行する。

(平22教委規則6・旧附則・一部改正)

(黒木町、立花町、矢部村及び星野村の編入に伴う経過措置)

2 黒木町、立花町、矢部村及び星野村の編入の日前に、黒木町立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例施行規則(平成14年黒木町教育委員会規則第5号)、矢部村立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例施行規則(平成13年矢部村教育委員会規則第4号)又は星野村立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例施行規則(平成14年星野村教育委員会規則第7号)の規定によりなされた処分、手続その他の行為は、それぞれこの規則の相当規定によりなされたものとみなす。

(平22教委規則6・追加)

(平成22年1月28日教委規則第6号)

この規則は、平成22年2月1日から施行する。

(平成28年12月12日教委規則第8号)

この規則は、平成29年4月1日から施行する。

(平成30年12月25日教委規則第22号)

この規則は、公布の日から施行し、改正後の八女市立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例施行規則の規定は、平成30年11月1日から適用する。

八女市立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例施行規則

平成14年3月28日 教育委員会規則第1号

(平成30年12月25日施行)