春の古墳ウォークを開催しました【3/10開催分】
一月、二月と例年よりも寒い日が多く、古墳ウォ-クを開催するにあたってもお天気や気温を心配していましたが、心配を吹き飛ばすような好天に恵まれ、春の八女丘陵と古墳を満喫しました。
スタートは岩戸山古墳!
古墳へGO!
北部九州最大の規模を誇る岩戸山古墳。
そこで祭祀などを行う場所であったと考えられている別区も、一辺43mのほぼ正方形と広く、その場に立つと一層古墳の大きさを体感できます。
岩戸山古墳が二段築成で造られていることを確認しやすいポイントで解説も行いました。
造られた当時は、石人・石馬や円筒埴輪が並べられ荘厳な雰囲気だった様子を想像し、ロマンに浸りました。



岩戸山古墳から、岩戸山4号古墳へ
満開の梅を眺めながら移動。


今でも生活道路として使われているこの道路。
古墳時代から存在していたと考えられ、八女福島から藤山を経由して久留米へつづく当時の主要道路でした。

岩戸山4号古墳は、八女古墳群の終焉を飾る大型の円墳です。
巨大な石を組み合わせて造られた石室を見学し、参加者の皆さんはその石の大きさに驚かれていました。

いわいの郷の敷地内にある弥生の広場で、竪穴住居にも入ってみました。
狭そうに見えますが、中に入ってみると意外に広いのです。
ちなみに、広場の前の畑では、ただ今菜の花が育っていますよ。
国道3号線を渡って、県立福島高校近くにある乗場古墳へ。
乗場古墳は、八女古墳群に5基ある装飾古墳の中の一つで、現在は保存のために石室に入る事はできませんが、石室の壁や袖石には赤・黄・青で連続三角文や同心円文、蕨手文(わらびてもん)が描かれています。
墳丘も開拓で削られていますが、古墳の大きさは体感できます。


八女古墳群が在る八女丘陵からは、八女市街地が一望できます。
この素晴らしい風景を眺めながら、次の古墳を目指します。

善蔵塚古墳は、八女市と広川町の境界に横たわる古墳です。
6世紀中頃に造られた、磐井の次の世代の首長墓と考えられています。
また、広川町側の丘陵下に駐車場があるので、車で見学に訪れることもできます。

墳丘に上ってみると、前方後円墳のくびれ部の形がわかりますよ。

古墳ウォ-クも終盤に入り、
茶臼塚古墳を目指します。

直径24mの大型円墳ですが、盗掘などによって古墳の形が崩れてしまっています。
現在は、古墳を守るために墳丘に上ることはできませんが、大きさを体感することはできます。
いよいよ古墳ウォ-クもラスト!
岩戸山古墳からおよそ2km。
今回の古墳ウォ-クの最後の古墳は丸山塚古墳です。
昭和52年に発掘調査が行われ、石室内部に装飾が発見されましたが、現在は装飾を保護するために石室は埋め戻されています。
装飾文様は、赤・黄・緑で三角文や円文などが描かれており、乗場古墳と同様に蕨手文が描かれていることは注目です。


墳丘にも上りました。

墳丘からの眺めは最高です。
真正面に飛形山、左右に八女の山々が連なっています。
また、丸山塚古墳の周りには、桜の木が植えられているので、桜の季節にぜひ訪れてほしい古墳の一つです。

これは、桜ではなくてサクランボの花。
いわいの郷へ戻る途中、桜より一足先に咲いていました。
お疲れ様でした!
皆さん、無事にいわいの郷へ戻って、ゴール。

今回の古墳ウォ-クで見学した古墳は、岩戸山古墳~岩戸山4号古墳~乗場古墳~善蔵塚古墳~茶臼塚古墳~丸山塚古墳。
絶好の古墳日和!というお天気のもと、路肩の花や風景なども楽しみながら、楽しく歩くことができました。
今回で今年度のイベントは全て終了しました。
来年度も様々な体験イベントや講演会を計画しており、皆様のご参加をお待ちしております。
この記事に関するお問い合わせ先
(文化振興課 歴史文化交流館係)
〒834-0006 福岡県八女市吉田1562番地1
電話番号:0943-24-3200
ファックス:0943-24-3210
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