【活動報告】生きたセリフの掛け合い、そして初の台本読み合わせへ!7月4日の稽古を行いました(R8.7.4)

7月4日、八女市岩戸山歴史文化交流館にて、こども市民劇の稽古を行いました。

今回のテーマは、魅力的な舞台づくりの基本となる「発声のための脱力」と、一つの言葉に様々な感情を乗せる「声の表現」。そしていよいよ「台本の読み合わせ」がスタートしました!

 

【身体をほぐして豊かな声を出す「ねにょろ」の訓練】

声を遠くまで響かせるためには、身体の緊張をほぐすことが不可欠です。そこで今回は「発声」の前段階として、身体の力を抜く「ねにょろ」というユニークなワークに挑戦しました。

二人一組になり、片方が仰向けに寝転がります。もう片方が足首や腕を持って左右に振ることで、寝ている人の身体をまるで蛇やタコのように「ニョロニョロ」と動かしていきます。身体に力が入っていると上手く動かないため、いかにリラックスできるかがポイントです。

講師の先生からは、発声における大切な心の持ち方が伝えられました。

「身体も楽器と一緒。硬い身体からは高い音しか出ないけれど、柔らかい身体からは豊かで深い音が出るんだよ。演劇は頭の先からつま先まで全部を使って声を出すもの。自分の関節が豊かに動く感覚を知ってほしい。」

子どもたちは「力を抜く」という一見簡単で奥の深い感覚を掴もうと、お互いにリラックスし合いながら一生懸命取り組んでいました。

 

【一言に命を吹き込む!「感情の言葉ゲーム」】

身体がしっかりとほぐれ、良い声が出るようになったところで、次の稽古へ。大人気カードゲーム『はぁって言うゲーム』をアレンジした、言葉の表現ワークを行いました。

お題となる一つの言葉を、与えられたシチュエーションに合わせて声と表情だけで演じ分け、周りのみんなに当ててもらうゲームです。

例えば「うそ」というお題では、

・「突然のプレゼントをもらって、嬉しさと驚きが混ざった『うそ!』」

・「お財布を無くしてしまって、絶望しながら呟く『うそ……』」

など、全く異なる背景を想像しながら声に出します。子どもたちは大声で驚きを表現したり、リアルに落ち込んでみせたりと、言葉の裏側にある「心の動き」を生き生きと表現していました。

 

【劇は「生き物」!相手と創り上げるおもしろさ】

ゲームのあと、先生から子どもたちへ、演劇の神髄に迫る大切なメッセージが送られました。

「劇にはたくさんの長いセリフがあって、それをみんなで覚えて、読み上げながら作っていく。同じことを繰り返しできるのはすごく大事だけど、それが変わっていっても当然なこと。劇は1人だけでやるのではないから、誰かが投げかけた言葉に対して、返ってくる言葉や反応はそれぞれ違っていい。何度も何度もセリフを繰り返すなかで、その時のシチュエーションによってお芝居がどんどん変わっていく。それが劇のおもしろさなんだよ」

バチッと決まった型をなぞるのではなく、相手の言葉をその場で生み出される感情で受け止める。そんな「生きたお芝居」の魅力を教わった子どもたちの目に、役者としての真剣な光が宿ります。

 

【いよいよ本番!『注文の多い料理店』初の台本読み合わせ】

そして最後の稽古では、ついに台本の読み合わせが行われました! 演目は、宮沢賢治の名作を先生が脚本・脚色した『注文の多い料理店』です。

本格的な読み合わせは今回が初めて。子どもたちは、漢字が並ぶ慣れない台本を手に、最初は戸惑いながらも、一文字一文字を必死に追い、懸命に声に出して読んでいました。先ほどのゲームや先生の言葉を思い出すように、少しずつセリフに気持ちを乗せようとチャレンジする姿がとても印象的でした。

 

ワークショップ写真

身体の緊張をほぐす「ねにょろ」へび

ワークショップ写真

上半身をほぐす「ねにょろ」タコ

ワークショップ写真

どの「うそ」かな…

ワークショップ写真

見上げて「うわーっ」

ワークショップ写真

初の台本読み合わせ

ワークショップ写真

セリフに気持ちを乗せて頑張る子どもたち

【稽古を終えて】

身体をほぐすところから始まり、最後は物語の世界へと一気に飛び込んだ、非常に中身の濃い一日となりました。 文字で書かれた台本に、子どもたちの声と心が合わさったとき、一体どんな舞台が立ち上がるのか。初めて台本を手にした子どもたちの記念すべき一歩を、これからもぜひ温かく見守ってください!

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