【活動報告】心が動くから、演技が生まれる!「リアクション」と「ステータス」の稽古を行いました(R8.6.13)
6月13日、八女市岩戸山歴史文化交流館にて、こども市民劇の稽古を行いました。
今回は、脚本・演出家の久保田りき氏による演劇指導。「リアクション(反応)」と「ステータス(立場・優劣)」という、お芝居のクオリティを劇的に高める2つのテーマに挑戦しました。
【想像をリアルに変える「リアクション」の訓練】
まずは「リアクション」についての学びからスタート。 子どもたちは「今、自分の手に一番大切なもの(スマホ、友達とおそろいのぬいぐるみなど)」を持っていると想像します。講師の久保田氏とじゃんけんをして、勝てばセーフ、負けたら「上から大きな鉄球が落ちてきて大切なものが粉々に潰れる」という設定です。 子どもたちは大声で喜んだり、本気で悲しんだり、全身を使って見事なリアクションを見せてくれました。
次にルールを「逆転」させ、勝ったら鉄球が落ちてくる設定にすると、子どもたちは一瞬頭を使ってからリアクション!久保田氏からは、「お芝居は『逆転』があるからおもしろい。想像の世界でも、その場で本当にその気持ちになって言葉を出せるようになってほしい」と、演技の神髄が伝えられました。
【表情筋をほぐして、いざ「ウインクキラー」へ】
次にお馴染みの「ウインクキラー」を行いましたが、今回はひと味違います。表情を豊かにするための「表情筋」のトレーニングをセットで行いました。 頬骨の上をマッサージして柔らかくし、指で口角を引き上げたり、片方ずつ口角を動かしたりと、ウインクの猛特訓!しっかり顔の筋肉をほぐしてから臨むゲームは、いつも以上に豊かな表情が飛び交う時間となりました。
【目に映るもの、耳にする言葉に心を乗せる】
さらに、応用的なリアクションの稽古が続きます。 久保田氏がホワイトボードに書いた文字(「ゴキブリ」「百万円」「警察」など)を見た瞬間に、それが目の前にあると思ってリアクションをするワークでは、悲鳴を上げて逃げ回ったり、大喜びで飛びついたり、背筋を伸ばして警察官に挨拶したりと、子どもたちの即興力が光りました。
続いて、セリフのリアクションです。 「いい天気ですね」という言葉に、どう気持ちを乗せて「本当にいい天気ですね」と返すか。同じセリフを3回繰り返し、自分の心境の変化を意識します。 「演劇は何十回、何百回と練習して、本番に一番気持ちを乗せなければいけない。相手の言葉にどう反応するかがとっても大事」という久保田氏の言葉に、子どもたちは深く頷いていました。
【目に見えない関係性を形にする「ステータス」】
後半のテーマは、地位や立場の優劣を表す「ステータス」です。 トランプ風のカード(王様や1〜9の数字など)を自分の額に掲げ、自分だけが見えない状態でスタート。周りの人のリアクション(王様にはお辞儀をするなど)をヒントに自分の地位を推理し、偉い順に並ぶゲームに挑戦しました。子どもたちは周りの表情を必死に観察し、自分の立場を探っていました。
最後は、舞台上での立ち位置によるステータスの変化を学びました。 1人の劇団員の周りに、「この人より偉いと思う場所」に次々と立っていきます。椅子を持ってきて少し高いところに立ってみたり、最終的には机の上に上って一番高いところに立ってみたり。 「舞台の上では、どこに立つか(立ち位置)が、その役の立場を表す重要な要素になる」という演出的な視点を、体感しながら学びました。
じゃんけん負けたら鉄球が落ちて粉々に!
表情筋ほぐしてウインクキラー☆
おし(推し)のライブのチケット争奪戦
どっちが偉い?!
一番偉く見える立ち位置はどこかな?
稽古の最後はみんなひとことずつ感想を!
【稽古を終えて】
「相手の言葉や動きをしっかりと受け止め、自分の心を動かして表現する」。 今回の一連のワークを通して、子どもたちの演技は劇的に「生きたもの」へと変化し始めています。頭も体もフル活動させ、役者としてまた一回り大きく成長した子どもたち。これからの進化が本当に楽しみです!
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(文化振興課 歴史文化交流館係)
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