田崎廣助美術館に行ってみよう17

日本芸術院賞は、芸術分野の優れた業績をあげた人物に贈られるもので、東京上野の日本芸術院会館において両陛下が臨席のもと授賞式が執り行われ、受賞者には、賞状、賞牌が贈呈されます。田崎廣助は、昭和36年『初夏の阿蘇山』『朝やけの大山』ほか山の連作に対し、功績が認められ、第17回日本芸術院賞を受賞し、昭和42年に日本芸術院会員となりました。賞牌は、京都市西京区山田桜谷町から出土した8世紀(奈良時代)の『瑞ずいかさんげい花狻猊方ほうきょう鏡』(東京国立博物館所蔵)を模し、制作は東京藝術大学教授で鋳金家の内藤春治が担当。瑞花は、豊年の兆しとなるめでたい花。狻猊は、唐獅子。方鏡は、古代に作られた四角形の鏡。鏡には、背面いっぱいの瑞花や唐獅子の図柄が施され、実に装飾的で美しく表現されています。現在、美術館にて展示中です。ぜひご覧ください。

日本藝術院賞賞碑(軽井沢田崎廣助美術館)

『日本藝術院賞賞牌』(軽井沢 田崎美術館 所蔵)