田崎廣助美術館に行ってみよう 9

田崎廣助の故郷・北山村は、昭和30年に光友村・白木村・辺春村と合併し、立花町となりました。廣助が文化勲章を受章したのは、1975(昭和50)年11月でしたが、この年は廣助77歳(喜寿)、また、合併から20年という節目の年でもありました。
翌年2月28日には、「立花町合併20周年記念式典」と同時に「文化勲章受章記念式典」が町民体育館で行われています。廣助は第1号の「立花町名誉町民」の称号を贈られ、本作品は、これを記念して立花町に寄贈されたものです。
喜寿、文化勲章、立花町施行20 周年という喜びを重ね合わせ、郷土の誇りとして大切にされてきた本作品は、「田崎廣助美術館図録」の表紙を飾りました。

図録には、八女市所蔵の全作品を紹介しています。当館では、軽井沢の田崎美術館所蔵の大作だけではなく、市所蔵の作品も展示しています。
図録とあわせてお楽しみいただき、多くの皆さんに山岳画家「田崎廣助」を知っていただきたいと願っています。

 

「阿蘇山」

「阿蘇山」
1976年(昭和51年) (八女市所蔵)