新茶の季節(2015年5月14日更新)

みなさんこんにちは。八女市長の三田村です。

山々では、新緑の鮮やかな色彩にあわせて、小鳥のさえずりが心地よい初夏の訪れを予感させる季節になりました。八女市でも新茶の最盛期を迎えています。

さて、ちょうど八十八夜にあたる5月2日に八女茶発祥の地である黒木町笠原の霊巌寺で献茶祭が行われました。当日は、小川福岡県知事など市内外の茶業関係者をお迎えして八女茶の開祖とされる栄林周瑞禅師の遺徳を偲び、茶業の発展を祈願しました。

お茶は八女市を代表する特産品のひとつです。昨年の第68回全国茶品評会では、普通煎茶4キログラムの部で(農)八女美緑園製茶が、また、玉露の部では星野村の宮原義昭さんがそれぞれ最高位である農林水産大臣賞に輝く、ダブル受賞の快挙を成し遂げられました。これは、全国の数ある茶所の中でも、本市がいかに品質の高い茶の産地であるかを表すもので、これもひとえに、生者者、茶業関係者のみなさんのたゆまぬ努力、創意工夫の結果であると思います。

現在、価格低迷やリーフ茶の消費減少、後継者問題など、茶生産を取り巻く環境は決して平坦ではありませんが、近年では「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されるなど、世界的に日本料理への関心も高まっており、高級緑茶の需要は着実に伸びてきています。

市としましても生産基盤整備への支援や消費者へのPRなど、さらなるブランド化への取り組みを進め、次代を担う意欲ある後継者が、希望と誇りを持って経営できるような施策を一層推進していきたいと考えています。

新茶も「茶のくに八女、奥八女」のキャッチフレーズにふさわしい、すばらしい味わいの八女茶が出来上がっています。本年は、特に天候にも恵まれ、過去最高の美味しさと聞いております。多忙な日々をお過ごしのみなさんも美味しい八女茶で一服していただき、至福のひとときを味わってみてはいかがでしょうか。

献茶祭
献茶祭

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