「いわいの郷」オープン(2015年11月18日更新)

みなさん、こんにちは。八女市長の三田村です。

秋も一段と深まり、グリーンピア八女や矢部村の八女津媛神社などでは、色鮮やかな紅葉を見せてくれています。小春日和に恵まれた先週末も市内各所で祭りなどの催しが行われ、地域全体があたたかく賑やかな雰囲気に包まれていたようです。

今月末、いよいよ八女市岩戸山歴史文化交流館「いわいの郷」がオープンします。約1500年前の古墳時代、「筑紫君磐井」は、朝鮮半島での独自の交流ルートを活用し、当時の東アジア情勢に精通していたものと考えられ、九州の独立性、今で言う「地域主権」をいち早く取り入れ実践しようとしたパイオニア的な存在です。しかしながら、古事記や日本書紀には磐井の乱を主導した反乱者とのレッテルを貼られ、長い間歴史の闇の中に封じ込められていました。

八女市では、地域を守るために奮闘した郷土の英雄「筑紫君磐井」の真実の姿を多くの方々に伝え、歴史と伝統が息づく故郷への誇りと愛着を皆さんに感じていただきながら、次代を担う子どもたちへ貴重な文化遺産を継承していくことを目的に本施設を整備いたしました。

今後、「いわいの郷」を市の北の玄関口として位置づけ、祭りやイベント等、魅力ある情報発信を行い、さらなる交流人口の増加を目指してまいります。そして、筑紫君磐井が遺してくれた国指定史跡である「岩戸山古墳」や重要文化財等に指定されている「石人・石馬」など、時代を超えて現存するこれらの八女の恵みを皆さまと共有しながら、さらに地域の魅力を向上させていきたいと考えています。