こども議会(2015年2月12日更新)

みなさんこんにちは。八女市長の三田村です。

先日、庭先に咲いている梅の花を見かけました。まだまだ数はわずかなものでしたが、少し心が華やいだ出来事でした。早速、立花町の観梅会の様子を問い合わせてみると、すでに開花を始めているらしく“春近し”といったところです。

さて、先日八女市こども議会を開催しました。当日は、本物の議場を使い、本番さながらの雰囲気で議事が進みました。今年は15人の“こども議員”から質問を受けましたが、そのテーマも多岐に渡っていて、答弁する側にも入念な準備が必要でした。

いずれの質問も自らの実体験に基づいた具体的な内容でした。通学路の安全確保について、低学年の子どもたちを引率する立場から安全を心配したものや、公園の利用を効率的にするためのルール整備の必要性の指摘などは、自分の立ち位置と周囲の状況がきちんと整理されたよい質問でした。また、生徒の少ない小規模校の悩みやITを活用した学習の提案など教室や学校の様子をよく観察した質問もありました。一方、過疎化や医療、環境、SNS、エネルギーの問題などは社会の様子に目を向けた質問でした。

この事業を通して生徒のみなさんに伝えたいことは、自分たちの社会は、自分たちの考え方次第でどんな風にも変えることができるということです。そのためには、世間のさまざまな出来事に関心を寄せて、それに対する自分なりの意見を持つことが大切です。今回はこども議員さんも、質問選びに悩んだり色々なことを調べたりして自分の意見を組み立てたと思いますが、それは社会の一員として、良い社会をつくるためにはとても重要な作業です。