大藤まつり(2013年4月19日更新)
みなさんこんにちは。八女市長の三田村です。
本日の八女黒木大藤まつり「藤の花神酒召せの式」には多くの皆様にお集まりいただきました。どうもありがとうございました。
さて、黒木の大藤は、幾多の戦禍と大火に見舞われながら617年もの樹齢を重ね、国の天然記念物の指定を受ける長寿の大藤として全国に広く知られています。
藤は市花のひとつであり、「大藤まつり」が催される開花の季節には、市内はもとより県内外からの多くの人出があります。今年は、新たな藤棚も増設され、温かな日差しを浴びて伸びた枝には多くの花芽が付いています。花を開きひたすらに生きようとする様子は、可憐でありながらもたくましい生命の息吹を感じさせてくれるものです。
昨年七月の集中豪雨により、市内は大きな被害を受けましたが、とりわけ黒木町は被害が甚大な地域で、現在も仮設住宅での生活が続くなど、災害の傷跡は完全に癒えていません。市でも一日も早い復旧・復興を目指して頑張っておりますが、完全復旧までは数年を要する見込みです。今年の花が被災した方々の心を癒し、また復興に向けて立ち上がるきっかけになってくれればありがたいと思います。
八女では藤やシャクナゲの開花とともに、いよいよ新茶の季節を迎えます。やわらかな新茶の香りは、必ずや訪れる人々の心を和ませてくれるはずです。彩と薫香にあふれた絶好の季節を、どうぞ八女でお楽しみください。